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マイルス・ハント インタビュー 2004年10月

The Stuff of Legend / Interview - The Wonder Stuff: Miles Hunt
the original text can be found athttp://www.atomicduster.com/interviews/the_wonder_stuff/index.php

まず始めに、すばらしい夜を与えてくれて感謝していると言わせてください。80年代から90年代前半に戻らせてくれたような気がしています。こんなことを言うとおべっかみたいに聞こえるのは分かってますが、本当に最初の頃から辛い最後までずっとファンだったんです、おかげで、あなたといっしょに”おとなになった”って感じがしています。
私達のこんなに多くが、あなたを個人的に知らなくても、バンドと連帯感があるような気がするのはなぜだと思いますか。

そう言ってもらえてうれしいよ。俺達が単にバンドってわけじゃないってことがそうさせたんじゃないかと思う。楽しむことしか考えてないフツーの4人組、そういうところを身近に感じてくれたんじゃないかな。 地域にも関係があるかも、あの頃たくさんのバンドがそこから成長したし。 気に食わないようなWest Country出身の人間と出会わなかったってこともね。 それからあの当時プッシュされてたPop Will Eat Itselfの存在も。彼らとは友達だったからそのこともよかったと思う。俺達と似てて、気取ってない普通の連中だったからね。

昔のB面をリバイバルするチャンスもできましたよね。Ooh She SaidとGoodbye Fatmanが最近のステージで見られてうれしいです。

そうだね、古いのをもっとやろうと思ってるんだ。Astley In the NooseをWilliams In the Nooseに代えたりとか。でもそのアイデアを考えていたとき、ウィリアムズみたいな存在はひどすぎて名前を口に出して歌うのもはばかれると思ってさ。 ともかく今度のライブでは今まであまりやらなかった曲をやる予定だよ、特にGrin、何年も前からなんで演らないんだって言われ続けてきたからね。

それはいいですね、私自身もそう思ってたんですよ。それでは、ニューアルバムについて伺いましょう。Escape From Rubbish Islandというタイトルですが、思うに、 この国の運営のあり方にフラストレーションが募っているということや、ここを出て行きたいということを表しているようですが?

イギリスが嫌いってわけじゃないんだ。実際、ロンドンから一歩出れば本当にこの国が好きだなって実感するから。むしろ、あんな間抜け連中に投票して、騙されてる感じがするという事かな。政府は価値があることを何もしちゃくれないからね。嫌いなのはブレアとその取り巻き連中。やつらは”ロンドン中止”で首都以外の地域のことなんか考えちゃいない。 つまり、イギリスは大好き、だけど政治に関しては違うと。政府はアホだ。そういうところからあのタイトルが出てきた。今でも笑えるよ。すごくいいタイトルだと思ってる!

ウケると思いましたよ、特に”rubbish”という言葉。この言葉は、ちょうど・・・そう・・・本当にrubbishそのものだから・・・。

確かにね!親父から電話があって、「アルバムは気にいったよ、だけどタイトルにもっとふさわしい単語があったんじゃないのか、Rubbishじゃなくても」って言われて。で、俺は「ありえない!あれが一番よかったんだ」って言ったんだ。ほとんどの人は分かってくれると思うけど。 つまりその言葉がその言葉をも侮辱していて、「わざわざ他にいいのを考えるのさえも面倒」って訴えてるわけさ。

モダン・イディオットから11年ですが、決断のきっかけは?今がニューアルバムをリリースするのにふさわしい時だったのですか?

自分のソロとかthe Miles Hunt Clubの活動を続けていたから、本当の意味で「離れていた」というのとは違うんだ。だけど最近Poppieのクリントと映画音楽の仕事をしていたとき、俺がクリントの曲を弾いたら、「解散してから発表した他のどの曲よりも、新しいワンダー・スタッフのアルバムって感じだね」って言われて。レコード会社からもね。だから俺たちはワンダー・スタッフのレコードにしようと決めたんだ。アルバム製作に向けて再結成しようと話し合いを始めたんだけど、明らかにうまく進まなかった。GilksとBellが俺とは当面仲たがいをしようと決めてしまい、電話にも応じてくれなくなったから。何年も俺は長く真剣に考えてきたんだ、これは正しいことなのだろうか、ワンダー・スタッフの名前でアルバムを出すことは・・・それともギルクスが俺を批判したいときに使う言葉だけど「(ワンダー・スタッフという)ブランド(を利用すること)」なんだろうか・・・って。だけどマルクから「いい曲じゃん!やろうぜ!」って言われたとき、思ったんだ「そうだ、俺からはバンドの誰も放り出したことはない、辞めていったのは向こうの方からなんだ、俺たちは皆大人なんだ、だから ワンダー・スタッフのレコードでいいんだ」って!

驚きました!あの件について問い詰めるつもりはなかったんで。あなたの方から話してくれるとは思いませんでしたよ!

まぁね、あまりそのことについて話すことはないだろうけど。きっとギルクスはただ反論して、俺の言葉を逐一否定するだけだろうし。俺としては討論に乗せられたくないからね。

でも曲を作ってきたのはいつもあなたとマルクだったわけでしょ?

確かにね、だけどそれでも俺はマーティン・ギルクスは素晴らしいドラマーだと思ってるんだ、 今までのアルバムのいたるところに彼は自身の跡を残しているからね。だから彼が腹を立てているのも無理はないと思う。Fiddleyについてもね。どうにか問題を解決できればと思ってるんだけど、時間がかかりそうだよ。

結局解散する前には、もう仲たがいしていたんですよね? ストラトフォード・アポン・エイボンのフェニックス・フェスティバルでの最後のライブを思い出しますが。

あぁ、俺はあのライブのあと調子に乗ってたんだ!ライブのどの一時もがイヤだったんだ 、何もおもしろいことなんてなかった。バンドが後で俺に聞いてきたのを覚えてる、「これから何をするつもりなんだ?」って。で、俺は「何も考えてない、ただお前らから離れたいだけさ!」って。 クリスマスの再結成ライブは素晴らしかった、だけどこのまま続けていけるのかって不安になったんだ、1年に1度だけワンダー・スタッフに戻って、それにもかかわらず何も新しい物をリリースしないなんて、って。これじゃファンをバカにしてるだけなんじゃないかって。

そして、そういうことがあって素晴らしいアルバムができたわけですね。 私の好きな曲はHead Countなんです、めずらしく公園の雑音が混じってて・・・

本当に??

驚いてるみたいですが・・・。

本当、驚いたよ!親父、俺は世間の好き嫌いの基準として親父を利用させてもらうことがあるんだけど、 その親父がアルバムは好きだけど、Head Countは、親父の言葉そのままで言うとabsolute shiteだって言うから。気に入ってくれてうれしいよ。あれは俺の一番の友人の2人に向けて書いたんだ。Les Johnson と (アルバムでドラムを叩いている)息子のLuke。レスと俺はぶつかっていたころがあってね、俺たち2人とも怒りっぽいからさ! でも俺たちの問題を解消して以来、また友達に戻ったから、レスのことを歌にしようと決めたんだ。

私の持ち時間がなくなろうとしてるなんて!では、最後の質問いいですか? それぞれのアルバムから好きな曲を選ぶとしたら、どれを選びますか?

まずファーストアルバムから、Ruby Horse。

いいですね!私も好きなんですよ!

OK、HupからCan't Shape Upかな・・・いや、ちょっと待って、やっぱり代える、だってその曲は好きなんだけどレコーディングでしくじって弱々しい音になっちゃってるだろ、だから替わりに30 Years In the Bathroomにするよ。Never Loved Elvisから、これは意外だろうけどMaybe。今でも本当に、本当に誇りを持ってる曲なんだ。最後に、4枚目のアルバムから、多分Sing the Absurd。

Sing the Absurdは大好きですよ、だけど私にとってはOn the Ropesが傑作だと思いましたが。On the Ropesはレコーディングされた中で1番の曲だと思ってました。

あぁ、クソっ、それを忘れてたよ。確かに同じ意見。全てが完璧にまとまっているなって聞いてて思うもの。

LAST_MODIFIED : 07/11/07 JST