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マイルス・ハント インタビュー 2001年12月

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よければ、ワンダー・スタッフに関する質問から始めますが・・・

イーグル・レコードが新しいライブアルバムをリリースしました。イーグルはこれまでもマリリオン、イエス、ニック・カーショウのようなアーティストのアルバムをリリースしています。 レーベル側からのコンタクトなのですか、それともあなたの方から?

イーグルを経営している連中の中にポリドールからの古い友人がいるんだ。 彼らの方から2000年12月のギグの2-3週間前にアプローチがあって、ライブアルバムの収録をするつもりはないかって聞いてきたんだ。 俺達はその話がある前から自分達でリリースする計画だったんだ。 イーグルのセールス範囲はもっと広いし、Never Loved ElvisのプロデューサーのMick Glossopにミックスを依頼できる資金をオファーしてくれたんで、イーグルからリリースすることになったのさ。

アルバム1枚のみの契約?それとももっと内容を含んだ契約?

あの1枚のアルバムのための契約だったよ。

ソロ作品もしくはVent414のセカンド・アルバムをイーグルからリリースできるチャンスがあったのですか? 次に予定されているDVDについては?

ソロに関してはイーグルと契約を交わしたのは確かで、3月にアルバムをリリースすることになってる。 Ventのセカンド・アルバムだって?本人も知らないような事を知ってるんだね。 DVDについては制作中だよ。謝辞っていうか、そうじゃなかったらCheap Seatsの続編みたいな。イーグルは興味を示してくれたよ。

昨年12月のフォーラムのコンサートがソールド・アウトした時の話に戻りますが、あなた達は口を揃えてもう日程を追加する予定はないと言っていました。 それなのに今年夏の日程を3日追加し、12月にもさらに予定されています。 マッドネスのように毎年毎年数公演をコンスタントに行なうだけのつもりなのですか?

さあねぇ。プロモーターがショーの話を持ち掛け続けて、たまたまそれが俺達の都合に合ってたってだけのことさ。 来年は俺のソロバンドのThe Miles Hunt Clubに時間をさきたいと思ってるから、2002年にワンダー・スタッフが何かやるのは考えにくいな。

今こそ新しいワンダー・スタッフの作品を作らなきゃと思うような状況は全くなかったのでしょうか。

さぁ。1年以上前からこういう状況だし、今のところはこれがいいよ、ショーを見続けてくれる人達がいて、俺達もショーを楽しんでるっていう。 それに、俺達は誰一人として1つのレコードを作れるほど長い時間1ヶ所に留まっていられないと思うよ。 しかもそれが商売柄バンドが解散に至る原因なのさ。 俺達はだれもそんな状況に戻りたいとは思ってないよ。

80/90年代の曲をサンプリングやダンス、いわゆる"hits"にリミックスするのが世間では流行っているようです。 ワンダースタッフの曲がダンスにリミックスされてもいいと思いますか?

だれがやるのかと作品の出来次第だね。他人のクリエイティビティについて皆の意見が一致すると思えないよ。

ワンダー・スタッフが2000年に再結成したようにネッズ・アトミック・ダストビンとEMFも再結成しました。 そして今年2001年はというと(心配になる)デビュー時のオリジナル・メンバーのデュラン・デュランもありましたし、ジェーンズ・アディクションまでも復活しました。 これは全て90年代の音楽が完全に見捨てられたということなのでしょうか。

90年代にイギリスが輩出したものは話にならないほどお粗末だったと思うよ、今でも悪くなる一方だ。 ジェーンズ・アディクションは昔、今でもだけど、俺の好きなバンドの一つだった。いつでも金を払って見る価値のあるね。 他に例を挙げるならColdplayだね。全く違うジャンルだけど。

あなたの最近の作品を、ワンダー・スタッフでやったほうが合ってるんじゃないかと思ったことはありませんか?自分自身とか新しいバンドじゃなくて。

ないね。

昨年あなたはLove Bites and Bruisesを作るために古いDATテープを聞き直していたわけですが、The Beatles, Beach Boys, Elvis Presleyの例に続いて、デモ曲を4枚のスタジオ・アルバムからもっとリリースたい、という気になったのですか?デモをたくさん耳にして私が思ったのは、ファンは、A Wish Away や Don't Let Me Down Gentlyのような曲がレコーディング時の状態からアルバムとしてリリースされるまで、どのように変わっていくのかを聞きたいと思っているのではないかということなのですが。

君が今名を挙げたアーティストっていうのは、レーベルがくだらない作品をリリースするのを待ち構えているものさ。俺が知ってる限り、彼らのデモは語られてるほど興味をそそるものじゃないね。なんでたくさんの人が俺達のデモにあれだけの金を払うのか理解できないね。それに正直なところ、デモを聞いたところで今君が言ったようなおもしろみがあるとは思わないよ。デモはその名の通りデモに過ぎないんだから。俺はいつも自分が納得したものを聞いて欲しいと思ってる、言い換えれば、そういう曲じゃなきゃ発表する価値はないってことさ。

スチュアートは他のメンバーと見事に溶け合っていますね。思い出すと、1番最初のリハの時、彼は膝丈のズボンを履いていましたよね、全体的な流れを意識して、曲を何曲も覚えるのは大変だったでしょう。 今年の夏のコンサートでは、初期の頃からやってなかったような新しい曲がセットリストに何曲か加わっていて、オーディエンスの中には驚いた人もいると思います。 12月のコンサートでは何かお楽しみが?

さぁ。まだリハーサルはじめてないから。

どうやってスチュアートと知り合ったのですか? 彼はポールにはなかったようなスピリットとサウンドを再びバンドにもたらし、ボブ・ジョーンズを彷彿とさせる、と言う人も多いですが。

そりゃ、うれしいね。彼はEastwestと契約してたこともあったUnderstandというスコットランドのバンドにいたんだ。Vent414時代何回もUnderstandとギグをやって、俺はベースプレーヤーとして目をつけてたんだ。もし機会があればぜひいっしょにやってみたかったんだ。

あなたは、いつかワンダー・スタッフの真実を執筆するかもしれないと、何度か言ってきました。これはただの脅しなんですか、それとも本気で時間をかけてするほどの事だと思っているのですか。今ではあなたはステージに戻ったことですし、出版社が興味を持つのは確かですが。

それにはとても疑問があるね 出版社っていうのは、つまり・・・・ 書く価値のあるようなおもしろいことがあればって思うね、本当に集中して出版社がその気になるような物を書ける日が来るのをね。 20歳から28歳の間に起こった人生の出来事だけしか書かせまいと出版社が俺を押え込んだとしたら、マジで頭に来るだろうな。

その件に続きますが、Shedlifeウェブサイトに掲載されているあなたのランティング(暴言、わめき散らす事)が話題になっています。 何年か前に話したとき、あなたはランティングの本を出版するのを考えてもいいと言ったと記憶していますが、この件に関して何か考えがありますか?それともインターネットがランティングには最高の媒体だと思うのですか?TWSOnline websiteを利用するのが一番都合がいいとも言ってもくれましたが。

分からない・・・・ああいう類のものをやたらと見せるのはちょっと気がすすまないんだ。いつか、何らかの形ではね・・・。

あなたのソロ活動について・・・

あなたのセカンド・アルバムは長い間未発表の状態で、GIGRecordsは親切にも進行状況のニュースで私達の興味をかき立ててくれています。 少し前にMichael Ferentinoと話したことがあるのですが、彼はあなたがすでにたくさん曲を書いていて、しかもまたさらに新曲をレコーディングしていると言っていました。 2枚組みアルバムをリリースしようと考えているのですか、それともすでにレコーディングしたのものより新しいレコーディングの方がいいのでその分入替になるのでしょうか?

アルバムは完成してるよ。今年の夏のニュージャージーのレコーディングで終わってる。"Hairy..."とその後のEPからの曲をレコーディングし直したのさ、新しい曲を書きながらね。バンドで集まってレコーディングしたらどんな感じか聞きたい曲も中にはあったし、お互いの音がより一貫したサウンドになっているかとか。例えばEverything Is Not Okayみたいな曲はアコースティックにするつもりで作ったんじゃなかったんだ。あの当時はああするしかなかっただけで。 今は俺にはバンドがあるから、ああいう曲は俺が書いたときに意図したサウンドになったよ。

Rock City websiteのインタビューの中で、次のアルバムはMiles Hunt Clubとしてリリースする予定だと言っていました。メンバーは決まっているのですか、それともツアーやレコーディングでその時々に集められるメンバーになるのでしょうか、あなたは来年のツアーにPete Howardがアプローチしているとほのめかしていましたが。

Michael Ferentinoがギターとボーカルの予定。アルバムプロデュースのAndres KaruはドラムでStuart Quinnelがベース。ともかくこれが来年1月のツアーのラインナップ予定さ。

またMP3 clubを再開する予定はありますか?恐らくセカンド・アルバムに入りきらなかったものも含まれると思いますが。

そんなに余分な曲はないよ!

セカンド・アルバムが商業的にもっと成功するのを期待していますか?Hairy On The Insideは実に多くの素晴らしい評価を受けて、HMVやVirginのような大手レコード店にも並べられるまでになりました。しかしながら一般の認知というのはスタッフィーの時代ほどはありません。今回の作品ではラジオやメディアでもっとプッシュするつもりですか?それとも、作品をリリースして買ってくれる人が喜んでくれれば、それで満足なのですか?

今回The Miles Hunt Clubのレコードをリリースするレーベルのイーグルはイングランドを拠点としていて、Gigが持ち得なかったプロモーションの予算を持っている。きっと今回のレコードはここ何枚のリリースよりもっと人の目に触れる機会が多いよ、少なくともイギリスではね、でもレコードを買う至高なイギリスの大衆がこっちが期待するほど熱心に聞いてくれるもんなのかねぇ。

あなたはインターネットが好きではないことを隠さないですよね、あなたに触れるのはここ何年間か他のメディア媒体よりインターネットを通しての方が多いのですが。挙げれば、StudioM、Rolling Stone 、Fleadh webcasts そして Compuserve や Megastarでのチャットがあります。あなたはテレビや雑誌よりインターネットの方がいいと思うのですか、それともギャラの問題なのですか?

特に気にはしてないよ。もしだれかが俺の音楽をより大勢に広める手伝いをやらさられるなら、俺に判断ができる筋合いかい?そんなの俺にとっちゃ変わんないよ。

あなたはNever Mind The Buzzcocksに出演しましたが、放送される段階でかなり編集されてるとみなした人が多いですし、最近ではBBC のI Love The 90'sシリーズにも出ました。 テレビであなたを見ることはそんなにないし、グループとしての出演はないだろうと踏んでいた人も多いと思いますが、これは新たなテレビ活動のスタートということになるかもしれないのでしょうか?時々クイズ番組に出たり、とか。次はChannel 5の Night Feverですか?

誰にも分からないよ。どんなオファーをされるかによるね。俺が騒いでBuzzcocksのヤツラの邪魔する、世間はそういうのがお好みのようだね。ただじっとして黙り込んでるだけで金を払ってくれるなんて気味悪いけど、俺にあまりオファーが来ないのはまぁ分かるな。

最後に・・・あなたの1月のツアーが発表されました。他にもギグの予定は立っていますか? 他のカバー・バージョンのリハーサルは?事実上あなた自身のグループでのステージですが、 このことは、今回のツアー中はもうワンダー・スタッフの曲はプレイしないということなのですか?

カバーもないし、ワンダー・スタッフもないよ。やるのは俺がここ数年のうちに作った曲だけだ。 いつもそうとは限らないけど、この最初のツアーに関しては言えるよ。

LAST_MODIFIED : July 11 2007 JST