そこが聞きたい!マイルス・ハント 2002年 12月
the original text can be found athttp://www.thecritic.info/showflat.asp?page=interview
昨晩はどうでした?(彼は昨晩Stourbridgeでのライブがあった)
おもしろかったね、何年かぶりにマジでナーバスになってさ。リハーサルを全然しなかっただけなのに。1年くらい本当の意味でのスタンディングのソロ・ステージをやってなかったからってのもあるね。
以前に会った時もここ(Underworld)でしたがStoke Newington festivalにも出てましたよね、私は行ってないですが。
そう、あれ以来。でもあれはちゃんとしてない酔っ払いのイベントだったから。あれはあれでよかったよ。だけど昨日のは1時間半ステージ歩き回ったから、なんでリハーサルしなかったんだろって思ったよ。
(ソロで)アコースティック・ショーをやるのにはどんな意図が?
Miles Hunt Clubはもう終わりということですか?
ドラマーとギタリストがニュージャージーに住んでて呼ぶのに金がかかるから実現が難しかったってだけさ。都合つかなかったんだ、恥ずかしいことなんだけど。
バンドはこれからも続けるんですか?リリース目前のセカンド・シングルがあったはずですが。
あれはどうなっちゃったんですか?
セカンド・シングルはTracesになる予定だった、アルバム2曲目の。
Eagleはできるだけのことはやってくれた。Eagleのやり方としてはラジオでの評判次第でシングルを出すかどうか決めるんだ。俺としては何枚でもシングルを出す気でいたのに。いい評価は得られなかった、どのプレスも、ラジオも。なんでこんな国にいなきゃいけないんだ。アメリカのほうがずっとマシさ。メディアって点では曲をかけてくれる人はたくさんいるけどEagleはもう資金をだしてくれないだろうな、ほんっとに理解できない事だけど、でも文句は言わないよ。
本当に残念、それだけ。
で、今晩の予定は?新曲も?
新しくやろうと思ってるのがひとつあって、それはニューヨークのSport Murphyというヤツさ。彼のレコードはいいね。
1月に出るアルバムがあるんだけど、俺も1曲参加してて、それがすごくいい出来なんだ。
春にはここに連れて来て俺たち二人でツアーに出たいと思ってるところさ。
俺がM Doughtyとやろうしてた事知ってる?ツアーやろうとしてたんだ、俺とDoughtyがステージに立って、Mary Lorsonがレフリー役で俺とDoughtyのどっちが生意気か審判するわけ。ギグの間中2人でずっと討論してMaryは軍人みたいな態度でいるっていう感じ。そしたらギグを全部ブッキングした後になってDoughtyがなぜだかやりたくないって言い出したんだ。
チケットセールスがよくなかったからって話じゃなかったでしたっけ?
違うよ、Doughtyが退いたってわけ。
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ここで話題が横道にそれ私たちは Polyphonic Spreeについて10分話したが、
この話はまた次の機会に。マイルスが話を元に戻す。
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恋人のJaneがPolyphonic SpreeのアルバムをSport Murphyに渡すようすすめたんだ。
Janeが言うにはPolyphonic Spreeは今Sportがやろうとしてることに似てるって。
で、俺は彼の新曲をやろうと思ってる。
何かいろいろ新しい話はあります?
昨日の夜、俺は1曲やった後で15分しゃべったんだ。 1時間15分のステージ予定だったんだけど1時間45分になっちゃった。曲をやったせいじゃなく、他のなんやかんやだけでさ。飲んでなかったのに。
この前Underworldのとき、最高のノリって感じじゃなかったですよね、 観客の中にはワンダー・スタッフの曲やれやれってずっと叫んでるのもいて。
今じゃそれがリアクションのパターンになってて、それで言い続けるのさ。 本当に聞きたくないよ。
セットリストからワンダー・スタッフの曲ははずしてるんだ。プレイするのは楽しいけど。
俺が初めてポール・ウェラーのソロのライブに行った時、Jamの曲も聞きたかったけど彼はやろうとしなかった、そんな感じ。一生懸命稼いだ金を出せるんだったら、自分が欲しいものに費やせばいい。
俺はワンダー・スタッフの曲はやりたくない、それはワンダー・スタッフでやりたいからさ。
1年半くらい前だけど、必要ないんだったらワンダー・スタッフの曲はやるなって言ってくれたのはギグの後で話しかけてくれた人たちなんだ。
ワンダー・スタッフでやるのは、お金のためなんですか
笑っちゃうね。俺達はギグをやろうなんて思っちゃないからね。 ギルクスが今じゃバンドのマネジメントやってるけど、ちょくちょく「こっちきてやる気ないか」っていう変な誘いの電話を取ってるだけさ。ギルクスがまず最初に聞くのは「いくら?」、それから「この話にノル気ある?」って俺に電話してくるのさ。リハーサルもわざわざやらないよ。
古いTツャツを着てワンダー・スタッフのライブに来る人をどう思いますか?
固執したインターネットのウェブサイトについては?
ウェブサイトとかの存在を知るようになった頃はちょっと好奇心をもったよ。 日本のサイトもあって、俺たちの小さいアニメーションが走り回ってた。俺たちが解散した頃はインターネットの存在さえなかったのにさ。何やってるんだろう?
分かってきたのは、今じゃ再結成以来何回もライブをやってきたわけだけど、バンドの実態がどうであれ関係ないってことなんだ。
およそ17年経った今でも、また旧友に囲まれるわけですが。
それがまさにバンドの目的なんだよ。バンドやってていいなと思うのは、古い友人達をまたひとつに集めることができるってことなんだ。
昨日の夜ギグの最後でどの曲聞きたい?って言ったら、深刻な顔の男がやってきて、35か36くらいに見えたけど、月曜日にその人のお母さんが亡くなったらしくpiece
of skyを母さんのためにやってくれないかって言うんだ。それならって思った。曲をやって下を見るとその人は友達に抱えられながら泣きじゃくってたよ。これってすごくめずらしい出来事だと思った。他の誰かのためじゃなく、彼1人のために曲をやったんだ。めったにないよ、何年もやってるけど。14年も前に書いた曲が、ある人の人生の中に生き続ける。そういう経験をもたらすことができるって言えるのはすばらしいと思うんだ。
Gig Recordsからまた何か出す予定は?
1月から3月にレコーディングして3月の半ばにはIndian(Gig Recordsのスタッフ)に渡したいと思ってるんだ。もう4-5曲書いたよ。ドラムはAndresに叩いてもらったのをいろいろ送ってもらって、それをこっちで編集して歌を乗せるってやり方。 希望としては春にツアーして、それからはできるだけ長くアメリカに渡っていたいね。
Michael Ferentinoとの作業はどんな感じですか。彼はMiles Hunt Clubに3曲クレジットされてますが。
Flapping on the Pier Part 2は2人で書いたものなんだ。Part 2って付けられてるのは、 ぜんぜん違うバージョンがもう1曲あるからで、キーもテンポも違ってて、Part 2はPart 1の抜粋って感じさ。デモをマイケルに聞かせると、「この曲はどの部分がベストだと思う?最後のところ、そこ、すごいコーラスになると思うんだ。」って言うんだ。俺も「そうだね」って言った。だけど俺がアレンジしてみると自分は子供みたいだったよ、変えられやしなくて。アルバム製作に行くとマイケルがコードを書き終わってて、それはデモ用のインストゥルメンタルのアレンジだったから、俺はそれに合うように歌詞を載せただけ。そうやってあの曲はできたのさ。TracesとDilutedでは俺達はスタジオでお互いの意見をひとつにまとめてできたってわけ。
今ではプレッシャーもなく曲も書きやすいですか?
ポリドールにいたときは、休まる暇がなかったよ。俺達ワンダー・スタッフが解散すると決めた時ポリドールの連中が言ってきたんだ「よしてくれ、1年間休めばいいじゃないか、その間メンバー全員の金は保障する。メンバーで会うのは1年間やめて、それから戻ってくればいい」ってね。 俺は「ノー、ノー、ノー。もう心は決まったんだ、完全にイヤになったんだよ」って言ってやった。12ヶ月経ったとしても結果は見えてたし、そんなことできやしないって分かってたからね。俺は生計を立てるために働こうなんて思っちゃいないんだ。
聞くのが辛い話ですね
友人やガールフレンドにこのことを話したら、皆口をそろえて言うんだ「世の中そうやって動いてんの、1人でブツブツ文句言ってるしかないの」ってね。俺は社会的な意味で働いたことはない。 だからポリドールから「いついつまでにアルバム出してくれなきゃ困る、シングルもだ」って言われるのが本当にいやだったんだ。確かにそれを守れば1年間は生活が保障されるだろう。もし俺がきっちり管理された生活を送りたい、人のために奉仕したい、と望むなら今の生活なんかやめて仕事を探しに出るさ。バンドを続ける最大の理由は、そんなことをやりたくないからなんだ。俺に限っての話だけど。なんでもっとギグをやらないのかって聞くだろ、それはわざわざしなくたっていいからさ。俺はベッドに寝っころがって本を読んだり音楽を聞いたりして生活していける。なのに働かなきゃなんない理由なんてないだろ?
最近では何を読んでますか?あなたの音楽に大きな影響を与えてるものの1つですが。
ここ1年半はDan Fanteをよく読んでる。彼はCharles Bukuwoskiにもっとも影響を与えた John Fanteの息子なんだ。だれかが郵便で送ってくれるまでは全然読んだことなかった。 今は小説より詩集の方が好きだね。彼のライティング・スタイルはとても対話的で、実際 彼は形容詞や比喩を使って意味を包み隠すようなことはしないんだ、意味したい事をはっきり言う。John Fanteもとても似たスタイルさ。Dan FanteやJohn Fanteは1920年代や30年代にスタイルを確立してDan Fanteは今でもここ2、3年作家活動をしてるよ。60年間ドランクで、車で生活してる。
ここでテープは終わり。マイルス、時間とフレンドリーな態度をありがとう。
Indian とWillにも。